人との関わり方を知る

対人円環モデルとは?

対人円環モデル(Interpersonal Circumplex)は、人との関わり方を「支配―服従」「親密―冷淡」の2つの軸で整理し、円環上に表す心理学の枠組みです。近い方向には似た特徴、反対側には対照的な特徴を配置します。人をひとつのタイプに固定せず、関わり方の傾向と、その特徴同士の関係を見るために使われます。

2つの軸は、何を表す?

研究上の軸名は少し硬い言葉なので、日常の関わり方に置き換えてみます。

たとえば、自分から話を進めるときにも、相手に親しみを示す場合と、一定の距離を保つ場合があります。2軸を組み合わせることで、その違いも表せます。ここでの例は説明のための読み替えで、行動ひとつから位置を決めるものではありません。

なぜ円で表す?8方向は「8タイプ」?

円環では、隣り合う特徴は似た性質をもち、反対側の特徴は対照的な関係にあります。8方向で見る場合も、8つの独立した箱に分類するのではなく、それぞれの方向の強さを続きのあるプロフィールとして読みます。

対人円環モデルには8領域や16領域などの表し方があります。「必ず8種類の人に分かれる」という意味ではありません。

IPIP-IPCとヒト × アイダ診断の関係

対人円環モデルが関わり方を整理する枠組みなら、IPIP-IPCはその枠組みに沿って8方向の対人傾向を測る32項目の尺度です。

ヒト × アイダ診断は、IPIP-IPCの英語原版32項目を独自に日本語化した自己理解ツールです。「すすめる」「よりそう」などの方向名や日常例はサービス独自の表現で、研究上の尺度名そのものではありません。

研究で検証された日本語版IPIP-IPC-Jの質問文は使用していません。その研究の信頼性・妥当性を、この独自日本語版の精度保証として扱うことはできません。IPIP-IPCと日本語版について、採点方法・現在の検証状況も公開しています。

32問から、自分の動きを見てみる

自分から話を進めることが多いのか、相手の様子を見て待つことが多いのか。自分の関わり方も見てみたくなったら、32問に答えて8方向のプロフィールを眺められます。1人の基本結果は無料・登録不要です。

32問から自分の動きを見てみる

結果は、今回の回答をもとに日常を振り返る材料です。医療上・心理臨床上の診断ではなく、相手の本心や関係の将来を判断するものでもありません。

よくある質問

対人円環モデルとIPIP-IPCは同じもの?

対人円環モデルは理論的な枠組み、IPIP-IPCはそれに基づく尺度です。このページでは枠組みの見方を説明しています。

反対側の方向の人とは、相性が悪い?

円の反対側は特徴が対照的という意味です。それだけでふたりの相性や関係の良し悪しは決まりません。

参考文献

橋本泰央・小塩真司(2016)「対人円環モデルに基づいたIPIP-IPC-Jの作成」『心理学研究』87巻4号、395–404頁。モデルの2軸・円環構造とIPIP-IPCの説明を参照しています。